目覚める姫

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「う~…冷蔵庫のアップルパイはお預けか~…」 「しゃあねぇよ…我慢できなかったオレ達が悪いんだ…」 ソルに振りほどかれたルナとライズが悲しそうに席に着いた。 それを見たソルがため息をつく。 「ルナ、ライズ、冷蔵庫の中に切り分けられたアップルパイがあるだろう? それを五人分、持ってこい」 「五人って…!」 「いいから、持ってこい」 「は~い!」 ルナは嬉しそうに返事すると、ライズとともに台所のほうに向かった。 「オレは先に休む、レイン、後を任せていいか?」 「ええ、わかりました おやすみなさい、ソル」 「おやすみなさい」 「おやすみなさい、ソルさん」 「ああ、おやすみ」 ソルは三人に言葉を返すと部屋から出ていった。 「私達には甘いんだ、ソルは」 「ですね!」 嬉しそうにスズランは笑みを浮かべた。
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