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「え?そりゃ殺せるよ?」
さらっとルナは答えた。
二人はルナに人を殺せますか?という質問をぶつけたのだ。
「そう…なんですか…」
「ソルの命令なら何人でも何十人でも殺せるよ、レインもそうなんじゃないかな?」
「あの…関係無い人でも…ですか…?」
「関係無い人を殺す命令なんて、ソルは絶対にしないでしょ?
だから、命令された時はそいつが殺さなきゃいけない人だって事だよ」
「あ、いえ…」
ルナの真っ直ぐソルを信用しきった答えにスズランとエリスを顔を見合わせた。
「(例えだったんだけどな…)」
「まぁ、何言われたかは知らないけど、殺す気で戦わなきゃ、こっちが死んじゃうもん…まぁ、強い相手に限るんだけどね」
「強い相手に…ですか?」
「うん、ほら、クラウディアンとやり合った時、私達は直接誰も殺さなかったでしょ?
あ、海に落ちて死んじゃったかもしれないって可能性は置いといて…」
「は、はい…」
「あれは相手が弱かったから殺さなかったのよ、私達は弱い敵には『制圧』しか行わない…『殺害』を行うのは強いと認めた相手だけ…」
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