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「え…」
『スズラン、貴様の家族構成はどうなってる?』
「あ、えっと…今は私と…お母さんと…お婆ちゃんが…」
『やはり、そうじゃったか…貴様が【光巫女】と判明した瞬間にわしの弟子と式神にラティス家を探すよう命じたのじゃが…』
その先を空は言わなかった。
言わずともわかる…それでもスズランは悪い冗談で済まして欲しいと願い、空の嘘じゃ、という言葉を待っていた。
「目的がわからないな…スズランが【光巫女】とわかっているなら肉親の死は『覚醒』に逆効果なんだが…」
『誰の仕業かはわからんかった…どの連合国の上層部の判断なのか…すまんのう…』
「いや、これだけでもかなり貴重な情報だ、ありがとう」
『また何かわかったら連絡しよう…まぁ、ソルが恋しくなって何も無いのに連絡するかもしれんがのう』
「嘘だな」
『ふふふ、当然じゃ…ではな』
皆に手を振り、空との通信は切れた。
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