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-翌日-
「えぇ!?スズランちゃんがいない!?」
隊長室に響くルナの声。
他の四人は顔色を変えているが、ソルだけは冷静にコーヒーを飲んでいた。
「は、はい…部屋には帰ってきたと思うんですが、朝にはもう…」
「やはり昨日のあれがショックだったのでしょうか…」
「どこ行ったって言うんだよ…」
「午前四時半にフライヤーでこの隊舎を出ていった、おそらく自分の家に行ったんだろ」
他の四人がスズランの行き先を考えていると、ソルが食器を片付けながらどうでもよさそうに言った。
「何で知ってるんだ?」
「見たからな、知ってるのは当たり前だ、『イヴ』も見ただろう?」
《ああ、何か思い詰めた顔してたわね~…暗いっていうか…可愛い顔が台なしだったわよ》
((((あ、『イヴ』って名前なんだ…))))
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