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「え…?」
ソルはカップに残ったコーヒーを飲みきり、カップにもう一杯コーヒーを入れる。
「今日一日だけ、探しに行くのは二人だけだ、それでいいな?」
「ソル!大好き!」
ルナが嬉しそうに抱き着いた。
ソルはカップを置きながら面倒臭そうにため息をつく。
「行くなら早く行ってこい…
一応、夕飯は六人分用意しておくからな」
「は~い!行くよエリス!」
「はい!」
ルナとエリスは走って隊長室を出ていった。レインとライズは嬉しそうに笑う。
「…それでこそソルです」
「だな!」
《優しいね~、隊長さん!》
ソルはコーヒーをもう一口飲むと、イヴを腰に差した。
「…まさかスズランを連れ戻させる為にルナを行かせたと思ってるのか?」
「「?」」
ソルは壁にかかってある黒い軍服を羽織り、黒い皮手袋をはめた。
「ルナがいないのは少しきついかもしれんが…相手は小数部隊のようだし…何とかなるだろう…」
「ソル、まさか…!」
「お前の考えている通りだ、レイン…第三空隊、出るぞ」
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