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コンコン。
「入ってきたまえ。」
「「失礼します!」」
椅子に座る男性の声に応じ、二人の女性が部屋へと入る。
「本日より『第三空隊』に所属することになった『エリス』二等兵です!」
「同じく『第三空隊』に所属することになった『スズラン』二等兵です!」
二人の敬礼に座っている男性も立ち上がり敬礼する。
「第三空隊を管轄している東方連合国軍元帥の『トール』だ。
早速だが、向こうの隊舎に向かってもらいたい。
外に航空機を用意させてある。」
「「はい!」」
「それと…一つ聞きたいのだが…」
トール元帥は困ったような顔をしながら頬をかく。
「君達は…本気でこの隊に配属する気なのかね?」
「え…?」
「どういう…意味でしょうか?」
二人はトール元帥の言葉の意味がわからず、きょとんとした。
「あ、いや…なんでもないんだ。
着いたら向こうの隊長によろしく言っといてくれ」
「「は、はい!失礼します!」」
敬礼し、二人は踵を返す。
「「?」」
パタン。
二人はトール元帥の様子に首を傾げながら部屋を後にした。
「まさかあそこに配属を希望する者がいるとは…しかも二人…」
トール元帥は二人の配属される部隊に関する書類を手にとった。
「良くも悪くも軍のはみ出し者の部隊…『第三空隊』…しかし…」
トール元帥は椅子を回転させ、後ろの窓から空をみた。
「最強の部隊なのは確かか…」
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