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「ん…」
夜…スズランは目を覚ました。
窓の外を見ると闇…月や星の光も無い黒の世界だった。
「(絶対怒られると思うけど、隊舎に帰らないと…)」
ベッドから起き上がりベッドの上のスターズをホルダーに納める。
「(どれくらい怒られるかな…
まずルナさんに怒られるんだろうなぁ…その後にエリスかな?
レインさんとライズさんはどうやって怒るんだろう…?
ソルさんは……)」
スズランはそこまで考えて、それ以上考えるのを止めた。
「(怖くなるからやめとこ…)」
スズランは部屋から出て階段を下りる…昼と同じで家の中からは物音一つしない。
するのはスズランが階段から下りる音だけ…夜のせいか昼の時よりも妙に寂しい感じがする。
「(一人…かぁ…)」
改めて家中を見回す。
一つを除いて変わらない光景…
変わっているのは自分以外の人が消えてしまったという事だけ…
「…嫌だよ…お姉ちゃん…」
スズランは悲しそうに呟いた。
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