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「さて…本当はスズランの説教といきたいところだが…少々、無視できない事が起こってしまったからな…後回しだ」
「少々、無視できない事って、さっきの『リブラ国』襲撃の事?
確かに何で狙われたんだろう?」
先程の戦いで狙われたのはブルーフェザーの『リブラ国』。
さほど重要な位置にある国でも、戦略的に重要な拠点があるわけでもない国だ。
「ルナ、確認したが、とりあえず敵はリブラ国までたどり着けていない。第二陣も無かったようだ」
「うん、ありがと」
二人のその会話が気になりエリスが聞く。
「ルナさんはあの国と何かご関係があるんですか?」
「あ、うん、故郷なんだよ。
故郷をやられるってのはちょっと嫌だし、心配しとたんだ…ソルが私にスズランちゃんを捜しに行ってくるよう言ってくれたのも実はそれが理由でしょ?
故郷が狙われてるのを私が知って不安にさせない為かな?」
「そんな……」
「図星だな」
「というか、嘘ついても無駄だと途中で気付いたんでしょうね」
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