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「そ、そんな…!」
「元々、一般兵に適応させる気は無かっただなんて…!」
「胸糞悪いテストだねぇ…」
「なるほどな…兵への副作用とか関係無く効果を見る為だけのテストなら…そりゃ、兵の事を考える必要ないわな…」
「非道な…!」
五人がそれぞれテストの意味を理解し、各々感情をあらわにしているとソルは口を開いた。
「流石に動かないわけにはいかなくなってきたな……イヴ…」
《何?》
今までの話の間、何も口を出さなかったイヴがソルに呼ばれ答えた。
「聞いてたな?」
《まぁね》
「副作用を受けない適応者への効果をどれほどと見る?」
《適応者じゃない一般兵の動きを見ると、少なくとも二倍》
「そうか…ルナ、留守を頼む」
そう言いながら立ち上がりソルは扉に向かう。
「どこ行くの?」
「トールの所へ行く、オレ達が生きているのがわかってしまうが、そうも言っていられない事態になった。
トールにこの現状を説明し、協力を仰ぐ…トールなら信頼できるからな」
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