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「一人で大丈夫?」
ソルに駆け寄り、心配そうにルナが聞く。
「ああ、心配するな…トールの所へ行くだけだ、戦闘しに行く訳じゃあるまいし、ちゃんと戻ってくるさ。
万が一戻らなかった場合は天空にでも助けを求めるんだな、じゃあ行ってくる」
《いってきまーす!》
ソルとイヴはそう言うと扉を開け、滑走路へと向かった。
「トールさんってレインさんの迎えが来た日に最初に会った偉い人だよね?凄い人なの?」
スズランが聞くと、エリスは呆れたのかため息をつく。
「あんた、馬鹿だから少しは勉強したほうがいいわ…」
「ひ、ひどい…否定できないけど…」
「『トール・ナロク』元帥は今でこそ元帥の地位につき前線を退いているが、前線にいた頃は雷属性の魔力を持つ兵として最強を誇っていた程の方だ」
「そうなんですか…何か私の周りの方々って凄いですね…」
レインの説明に感心しながらも、スズランは自分の周りの事を再認識した。
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