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「否定は出来ないだろう、こんな『特異能力』を持っていてはね」
トールがそう言うと、アイムはそっぽを向いた。
「もう知らない!」
「(『特異能力者』か…!)」
ソルは身構える。
『特異能力者』とは生まれ持って普通の人間とは違う力を持っている生物の事だ。
非常に珍しく、魔力核を二つ持っているレインがそれにあたる。(ソルやルナは魔力核の属性が普通じゃないだけなので分類されない)
能力によってはそれだけで戦闘を終わらせてしまう程の力を持っているので危険とされる。
「(厄介な…!)ここの人間は?
この支部には第三空隊にも関わるかなりの実力の隊もあったはずだが…」
「ちょっと前に全員燃やしちゃったよ?」
「!!」
アイムの答えにソルは目を見開きながら絶句する。
ここは第三空隊の機密を守る為にソルが推薦した実力者達ばかりの隊があったからだ。
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