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「あはは!無様だねぇ、レイン!」
何かを抱えながら歩いてきた女のほうをレインは目を少し動かして見る。
「貴様!『ヴィゾーヴニル』…!生きていたのか…!」
「久しぶりねぇ…こっちに来てよかったわぁ…あなたのこんな姿が見られたんだもの…」
「『爆塵姫』が寝返るか…!」
「元々、こんな軍なんかどうでもいいのよ」
会話の途中、レインはヴィゾーヴニルの抱えてる人間の腰のホルダーを見て叫ぶ。
「スズラン!!」
ホルダーにはスターズ。
ヴィゾーヴニルが肩に抱えてる人物はスズランだった。
「馬鹿な…!ライズとルナは…!
二人は…!それにエリスも…!」
「無理無理、あの新人は論外だし、魔力限定されてる魔術師なんて一般兵は倒せても私達クラスは到底無理よ。
【聖者の雷光】は流石に中々やられてくれなかったけどね…まぁ、そこら辺に転がってるわ」
「貴…様ぁ…!」
「あんたもすぐにあいつらのとこに行かせてあげるわ…【爆姫・絶叫】!」
「く…!『静流』!」
悲鳴のような声とともに隊舎は爆発し、砕けちった。
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