巫女と贄

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「行きましょう」 !! か細く、しかし強い意思を持った声が全員に届く。 声の主はエリス…今までの話を聞いていたらしい。 「行きましょう…止めないと…」 「おいおい、無茶すんなって! お前、魔力も体力もほとんど空っぽなんだから!」 自力で立ち上がろうとするエリスの体をライズが支えた。 辛いのか、顔が下を向いている。 「空さん…ソルさんを…倒した人達と、スズラン…をさらった人達は…同じ組織…の人なんですよね?」 『まず間違い無い、襲撃されるタイミングが絶妙じゃ…ソルがあっちに到着したのを確認してからこっちを狙ったのじゃろう… 『スターライトプロジェクト』は【光巫女】のスズランの巫女の力を覚醒させねば行えんからな…』 「じゃあ…やる事は…決まってる…じゃないですか…」 エリスは顔をあげる。 その瞳に戦う覚悟を宿して。 「『スターライトプロジェクト』を止める為…スズランを助ける為に…そいつらと戦う! 第三空隊がこれから行う行動を…私、エリス・リフェアが提案します!!」
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