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「ルナ、レイン」
名前を呼ばれ振り向くと、襖の間から手招きする空が見えた。
「え?」
「…?」
「ライズ、私達外にいるから」
「おう」
エリスとエリスに付くライズを残して二人は外に出た。
「どうしたの?」
「何でしょうか?」
「エリスの事について、ソルは何か言ってなかったか?」
二人は質問の意図がわからない。
ルナは首を傾げ、レインは何か言ってたかどうか思い出そうとする。
「いや、何も言われてないならいいんじゃ…変な事を聞いて悪かったのう…」
「……」
「……」
二人は何の事か聞き返したかったが、空が難しそうな顔をした為、やめておく事にした。
「(ソル…お前が隊に入れた二人はどうやらどちらも険しい運命の下に生まれてきた者達じゃぞ…)」
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