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「ふいー…疲れた~…」
フライヤーと顔に巻いた布をとり、ルナは畳に寝そべった。
「お疲れ様です、交代できればよかったのですが、私達では…」
「大丈夫大丈夫、ちょっと疲れただけだからさ!」
「それにしても、人間とは思えない程の『探知能力』じゃな…ソル以外にこんな者がおるとはのう…」
空はルナの力に感心したのか、素直に称賛した。
「これだけはソルにも負けないからね、『魔力探知』で私以上の人間は今のところいないはずだよ」
「戦闘の時にもこの『探知能力』は使っておるのか?」
「前は使ってたけど、今は使ってないね…本気になる状況がほとんど無いし…」
ルナの力が気になったのか、空は次々と質問をぶつける。
「最大の探知範囲は?」
「82キロ」
ブルーフェザーの一般的な魔力探知能力者の探知範囲は20キロ前後である。
「化け物じゃな…」
「いやいや、空にだけは言われたくないよ…」
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