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「何も映んねぇぞ?」
ライズの言う通り、式から出た映像には何も映らない。
「まぁ、待て…」
しばらく待っていると、式から出た映像に何かが映り始めた。
『あら、久しぶりね、空ちゃん…私に何か用事かしら?』
映し出されたのは美しい女性。
青い瞳に青い髪…映像越しでも見とれてしまいそうな美貌の持ち主だった。
「ちゃん付けはやめてくれと言ったではないか…背中に寒気が走るぞ…」
『うふふ、いいじゃない…こんな時間に呼び出されたんだもの、少しは意地悪したくなるわ…』
「いつも、ちゃん付けじゃろう」
『あら、そうだったかしら?』
会話を聞いていると、空と親しい人物とわかる。三人は自分達以外に空と接触している人間がいた事に驚いた。
『後ろの子達はだぁれ?』
「おお、そうじゃな…四人とも、こいつを紹介するぞ。
彼女の名前は『エアリス』…わしと同じ【天獣】じゃ」
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