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「【天獣】…!」
「でも空みたいに耳が出てねぇな…」
「この方もソル以上の力を…」
「綺麗…」
二人目の天獣を目の前に思い思いの言葉が零れる。
『うふふ、私は空ちゃんみたいな耳がある【天獣】じゃないからね、耳は普通なの』
「普段は温和じゃが、こいつを怒らせてはならんぞ、【天獣】の中では人間にとって間違いなく一、ニを争う危険な力の持ち主じゃ」
『あら、空ちゃんなんて、人間が抵抗できない能力の【天獣】じゃない』
「まぁ、それはそうじゃが…」
さりげなく恐い内容の会話に四人は少し寒気がした。
「それはさておき、頼みたい事があるんじゃが…」
『なにかしら?この前みたいに天獣達の説得を手伝ってくれ、みたいな無茶な頼みはもう無理よ?
危うく天変地異が起きるところだったじゃないの』
「それは詫びたじゃろう…」
「あの、会話の所々に人類が滅びるような発言があるのが恐いんですけど…」
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