第四勢力【ウラヌス】

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『それで?何をすればいいの?』 「今から送る座標を調べてほしいんじゃ、送るぞ」 空はそう言うと、式を握り潰す。 式はポン、と消えた。 「(『転送魔法』…なるほど、前に式が隊舎に入ってこれたのはそういう事か…)」 以前、式が隊舎に来た事を思い出し、レインは納得した。 どうやって入り込んだのか、と気になっていたらしい。 『来た来た…ふふ、相変わらず可愛い式ね』 「情報伝達にはそのサイズが一番いいんじゃよ…魔力を余り使わなくて済む」 『えっと…あら?空の座標? 空は私の管轄外よ?』 「その真下を調べてほしい」 『ああ、ここね、知ってるわ』 心当たりがあるのか、エアリスは何かを思い出したかのようにこう言った。 『この真下の建築物の事かしら?』 「「「「!?」」」」 「何!?建造物!?」 『あら?知らなかったの? ここなら私の式に観察させてあるからすぐに映像を…と、そんな必要無いかしら…』 「どういう事じゃ?」 『浮上してるわよ、これ』
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