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『それで?何をすればいいの?』
「今から送る座標を調べてほしいんじゃ、送るぞ」
空はそう言うと、式を握り潰す。
式はポン、と消えた。
「(『転送魔法』…なるほど、前に式が隊舎に入ってこれたのはそういう事か…)」
以前、式が隊舎に来た事を思い出し、レインは納得した。
どうやって入り込んだのか、と気になっていたらしい。
『来た来た…ふふ、相変わらず可愛い式ね』
「情報伝達にはそのサイズが一番いいんじゃよ…魔力を余り使わなくて済む」
『えっと…あら?空の座標?
空は私の管轄外よ?』
「その真下を調べてほしい」
『ああ、ここね、知ってるわ』
心当たりがあるのか、エアリスは何かを思い出したかのようにこう言った。
『この真下の建築物の事かしら?』
「「「「!?」」」」
「何!?建造物!?」
『あら?知らなかったの?
ここなら私の式に観察させてあるからすぐに映像を…と、そんな必要無いかしら…』
「どういう事じゃ?」
『浮上してるわよ、これ』
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