強襲

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「うあああ!」 「ぐああ!」 人の悲鳴と瓦礫が崩れ落ちる音ともに破壊される建物。 ここはスカイブルー…連合国ブルーフェザーの首国フェザーの首都だ。 「駄目です!食い止められません!」 通信で連絡する兵。 崩れ落ちた建物はこの首都の軍隊の隊舎だった。 『馬鹿な…!こちらはあちらの数倍の戦力があるんだぞ!』 「あちらの隊長が強すぎます! こちらの兵はほとんどその隊長の術に――」 目の前が光り、通信は途切れる。 光の正体は爆発のフラッシュ。 辺りを火の海にし、そこに君臨する女王のように術者は立っていた。 「呆気ない…こんなもんなの?」 「ヴィソーヴニル隊長、他の軍事施設も全て制圧しました。 やはり全施設に一斉に爆発が発生し、あちらが混乱していたせいか、かなり楽に…」 「当然よ、統率と平静を欠いた兵はただの民間人みたいなもの…そして何よりこの私がいるんだからね…」 兵の報告を受けたヴィソーヴニルはつまらなそうにため息をついた。
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