強襲

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「あとどのくらいかかる?」 「『ファルス』隊長、ライトニングの首都はヴィソーヴニル隊長のブルーフェザーとは違い遠いのであと一時間程は…」 「そうか」 隊舎でレインを倒したファルスと呼ばれる男がつまらなそうに答える。 「もう強い者はいないのか…?」 (なら相手になってやろうか?) 「!!」 会話術により頭に声が響く。 すぐにそれを遮断し、止まった。 「ファルス隊長、何か…」 それにつられて他の兵も止まる。 「まずい!全員回避だ!!」 「おせぇ! 【ゼロ・タイフーン】!」 ファルス達の下から立ち上る水。 風属性の術に乗った水が兵達を襲った。 「ぐあああ!」 「うああ!」 兵達が凍りついていく。 それと同時に下から立ち上ってきた水も凍り、竜巻の彫刻のようなものが完成した。 「くっ…!」 かわせたのはファルスのみ。 竜巻と一緒に凍っている兵を見て苦い顔をした。 「流石にいきなり隊長を討つのは無理か…まぁ、これからライトニングを襲おうってやつらを全滅させたんだ、上出来かな」 海の中から、空気の膜に包まれたライズが浮き上がってきた。 「ライズ・アルトール…!」 「よお、隊舎の恨み…晴らしに来たぜ…!」
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