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「レオン隊長!」
「わかってるよ…!」
前方から感じる巨大な魔力。
一筋の閃光は一人の兵の胸を撃ち抜いた。
「防御はするな!回避しろ!」
「む、無理です!早過ぎます!」
一人、また一人と撃ち落とす。
確実に、正確に…雷の閃光は兵の胸を貫いていった。
「(無駄だよ、ここであなた以外はゲームオーバーになるんだから)」
レオンの頭の中に響く冷たい声。
前方から来るとわかっていても兵達にはかわせない雷の閃光。
兵達が落ちていく姿をレオンはただただ見送るしかなかった。
「(はい、ラスト)」
閃光が最後の兵を貫く。
レオンは頭の中に響く声を遮断せず、そのまま繋げている。
「(よくもやってくれたね…)」
「(それはお互い様でしょ、私も怒ってる…だからフライヤーじゃなくて全員本体を狙ったんじゃない)」
「(いいさ、君を落として…もう一度行くとしよう!)」
「(あなたが私を落とす前に…私があなたを撃ち落とす!)」
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