強襲

5/13

837人が本棚に入れています
本棚に追加
/355ページ
「ごぶっ…!」 「がぁ…!」 「ん…?」 ヴィソーヴニルが声に気付いて振り返ると、兵が二人死んでいた。 「ヴィソーヴニル隊長!皆が!」 「生きていたのか…」 「ど、どうすれば…」 「諦めなさい…システムに適用もできないあんた達じゃ、あいつの剣から逃げきれないわ」 ヴィソーヴニルがそう言った瞬間、最後の兵も斬られて倒れた。 「生きていたのね、あなたの姿をまた見ると思うとすごく不快よ」 「私はお前の事を嫌ってはいなかったのだがな…隊舎を破壊し、皆を襲ったのは許しがたい。 流石に私も怒っているぞ」 レインが姿を現した。 レーヴァテインに付いた血が刀身を流れ、地面に滴り落ちる。 ヴィソーヴニルの隊の兵の血だ。 レインはレーヴァテインを振り、付いた血を飛ばした。 「怒ってたらどうなるのかしら?」 「どうなるか…今から身をもって知る事になる…」 レーヴァテインを構え、ヴィソーヴニルに殺気を向ける。 ヴィソーヴニルもその殺気を受けて魔力を上げた。 「やってみろよ…くそ女神!」 「口が悪いな、性悪姫…!」
/355ページ

最初のコメントを投稿しよう!

837人が本棚に入れています
本棚に追加