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「ごぶっ…!」
「がぁ…!」
「ん…?」
ヴィソーヴニルが声に気付いて振り返ると、兵が二人死んでいた。
「ヴィソーヴニル隊長!皆が!」
「生きていたのか…」
「ど、どうすれば…」
「諦めなさい…システムに適用もできないあんた達じゃ、あいつの剣から逃げきれないわ」
ヴィソーヴニルがそう言った瞬間、最後の兵も斬られて倒れた。
「生きていたのね、あなたの姿をまた見ると思うとすごく不快よ」
「私はお前の事を嫌ってはいなかったのだがな…隊舎を破壊し、皆を襲ったのは許しがたい。
流石に私も怒っているぞ」
レインが姿を現した。
レーヴァテインに付いた血が刀身を流れ、地面に滴り落ちる。
ヴィソーヴニルの隊の兵の血だ。
レインはレーヴァテインを振り、付いた血を飛ばした。
「怒ってたらどうなるのかしら?」
「どうなるか…今から身をもって知る事になる…」
レーヴァテインを構え、ヴィソーヴニルに殺気を向ける。
ヴィソーヴニルもその殺気を受けて魔力を上げた。
「やってみろよ…くそ女神!」
「口が悪いな、性悪姫…!」
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