強襲

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-一時間前- 「そ、それだけですか!?」 エリスは今聞かされた作戦の内容が信じられないのか、思わず大声で聞き返す。 ルナは腕を組みながら頷いた。 「うん、各隊長を『一人一殺』!作戦はそんだけ!」 「私も…隊長クラスと…?」 恐る恐るエリスが聞く。 ルナは笑顔で頷いた。 「当然!あ、エリスとレインは隊長を倒すだけじゃないよ? エリスは敵のシステムの破壊があるし…レインは魔力限定装置の破壊があるしね!」 「わ、私にそんな大役…ルナさんやライズさんのほうが確実だと…」 「いや、エリスのほうが確実なんだよ…私達は『魔力限定』されてる上に相手の指揮官にトールがいるから能力とかもばれてる…今、相手に何も情報が無いのはエリスだけなんだ」 「確かにリスクが無いともいえないんだけどな…多分、敵のシステムと魔力限定装置のとこには敵の隊長の中でもさらに強いやつらが来るだろうからな」 それを聞いてエリスは少し怖くなった。まだ実戦に参加したのはたったの一回だ。 隊長クラスの人間は総じて強い。 隊長になるという事は各連合軍のエースの一人になるのと同じなのだ。 スズランとエリスが最初に見た第三空隊の戦闘の時、ソルの所にたどり着いた敵の隊長を圧倒して倒せたのはソルが異常だから…いや、ソル達が異常だからだ。 しかも奇襲を受けたとはいえ、ルナ達が一度負けている相手でもある。 まだ入って一ヶ月程度のエリスが怖がるのは当然だろう。
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