強襲

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-首都スカイブルー・王城- 「ここだけは死守するんだ! 守りを固めろ!」 兵達が次々と配置につく。 ここはスカイブルーの王城。 この城にはこの国の王が住んでいる為、兵も多い。 「隊長!」 「どうした?」 「敵部隊が止まっています!」 「何!?」 「敵部隊が最後に破壊した場所で何者かと戦っているようで…」 兵の報告を聞き、隊長と呼ばれていた兵は走る。向かう先は緊急時に街の状態を把握する為に使われる管制室だ。 「た、隊長!?」 勢いよく扉を開けて入って来た隊長に管制室の人間は敬礼する。 「敵部隊がいる場所の映像を出すんだ、すぐに!」 「は、はい!」 兵が慌てて宙に出ている映像を出して数回ピッピッ、っと操作すると、何者か二人が戦っている映像が出た。 「これは…!」 「敵部隊を壊滅させ、敵の隊長を一人で食い止めているようです…ここの兵でそんな人が…」 「いや、この軍の人間ではあるが、ここの兵じゃない…」 「本部の兵じゃないんですか? 隊長、もしや知り合いで?」 「ああ、いや、お前達も聞いた事くらいはあるはずだ…」 映像に映し出される桃色のポニーテール、そしてその手に持つ剣と美しい容姿を見て隊長は確信した。 「間違いない…忘れもしないさ…『女神』レイン・シュトローム!」
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