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「【爆姫・絶叫】!」
「【炎刃・一閃】!」
轟音とともに爆発が起き、その爆風を炎の刃が切り開く。
「【爆姫・魔手】!」
ヴィソーヴニルの背後に現れた巨大な炎の手が刃を防ぎ、そのままレインに向かう。
「【フレアライン】!」
剣を突き立てると同時に地面から炎の壁が噴き出し、炎の手を防いだ。
「へぇ…術を使うようになったの…しかも防御魔法だなんて…少し意外だわ…」
「お前と同じ隊だった時は剣しか使ってなかったからな、いや、正確には使えなかったんだが…」
「お互いに極端だったわねぇ…
私は【爆姫】しか術を使えず…あんたは剣術しかできない…
懐かしいわ、胸糞悪いけど」
「私はお前もお前との小競り合いも別に嫌ではなかったがな。
随分、嫌われていたらしい…」
「ええ、大嫌いだったわ、あなたの一晩したら何ともない顔で挨拶してくる所とか、私をやけに心配する所とか、その無駄にでかい胸もね!!」
ヴィソーヴニルはレインの胸を指差し、鬼のような形相で叫んだ。
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