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「いや、待て待て…最後のは私にはどうする事も…というか、最後のはただのひがみなのでは…」
「うっさいわね!!とにかく大嫌いなのよ!!」
ヴィソーヴニルの両手に魔力が集中し、レインのほうに向ける。
「【爆姫・抱擁】」
「(何も起き――)」
レインは背中に寒気がし、前に跳んだ。
「流石ね、いい判断よ!」
「(後ろ…!)【炎刃・乱舞】!」
振り返りながらレーヴァテインを横に薙ぎ、無数の炎の刃を放つ。
後ろには炎の女。無数刃に引き裂かれながら消滅した。
「私に隙を見せたわね!!」
「そうでもない!」
すぐに体をひねり、近付いてくるヴィソーヴニルにレーヴァテインを薙ぐ。
「無駄よ!」
ヴィソーヴニルが少し下がり、レーヴァテインは空を切る。
「(かわされた…!)」
「【ウラヌスシステム】に適用してる私なら…あんたの剣だってかわせるわ…!」
「ぐ…!(この距離では…!)」
「【爆姫・絶叫】!」
巨大な爆風と爆発音がスカイブルーに響いた。
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