837人が本棚に入れています
本棚に追加
/355ページ
｢【ブリザードランス】！｣
｢詠唱破棄の上級魔法が…｣
ファルスは向かってくる五本の氷の槍に手を向けた。
すると、横から突風が吹き、氷の槍を吹き飛ばした。
｢なっ…！｣
｢このオレに届くとでも？｣
｢くそ…！[天より舞い下りし天使の羽よ！我が眼前の敵を貫け！]｣
威力を上げる為。ライズは詠唱を始める。するとファルスはライズに手を向けた。
｢【エンゼルフェザー】！｣
｢！！｣
ライズは放たれた無数の刃の羽を上空に上がりかわす。
そしてそれはライズが撃とうとしていた術だった。
｢同じ術の力比べか！？のぞむところだ！｣
ライズもテンペストをファルスに向ける。
｢【エンゼルフェザー】！｣
詠唱していた術をファルスに放つ…ファルスは避けようともせず、その場を動かなかった。
｢『ゲイルリフレクト』｣
｢なっ…！(中級魔法！？)｣
ファルスの周りに現れた風の防御壁がライズの術を全て弾いた。
｢まじかよ…｣
｢勝てない事はわかったろう？
お前の上級魔法はオレの詠唱破棄の中級魔法にすら防がれるんだよ｣
最初のコメントを投稿しよう！