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「がっ…!」
腹部に何か衝撃を受け、ルナは苦しそうに体勢を保つ。
そして周りを警戒し始めた。
「(これは困ったなぁ…)」
辺りをキョロキョロ見渡すが、今度は鈍い音とともに顔に衝撃を受ける。
「いった~…レディの顔を何だと思ってんのよ…!」
「何とも思ってません」
「そこ!」
声のするほうに銃弾を放つが、手応えは無い。そしてさらにもう一発顔に衝撃を受けた。
「いった…!うわ…口の中切れた…最悪だよ…」
「もうわかったでしょう?
私が何故『狙撃殺し』と言われているのか…」
姿は見えないが、声は聞こえてくる…ルナはその方向に銃を撃つが、やはり当たらない。
「うん、これは厄介だね~…
まさかここまで消せるとは思わなかったよ…『擬態』ってのはこういう事ね…」
「ええ、僕はただ姿を消しているのではありません…僕は『その空間そのものに擬態』しているんですよ」
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