圧倒

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「貴様がこの街を襲った隊の隊長だろう!?」 「ええ、そうですよ!」 ゼノアとヴィソーヴニルは剣を交える。ゼノアの剣をヴィソーヴニルは余裕の表情で捌いていた。 「(くっ!全て捌かれている…! 私の隊にいた時とは段違いの強さだ…!)」 「無駄ですよ、システムの恩恵を受けている私の反応を越えられるわけないし、何より今までレインと戦っていた私にはあなたの剣が止まって見えるみたいなものです…」 「わかっているさ…!私はただの時間稼ぎだ…!」 「何…?」 『スカイブルーの全兵に告ぐ!』 全体連絡用のスピーカーから男の声が聞こえてきた。 「この声は…!」 「『マクベス』王…!」 スピーカーから聞こえる威厳ある声はこの国の王…マクベスのものだった。 『第三空隊に全面的に協力せよ! これは命令じゃ!第三空隊に全面的に協力せよ!』 「なにぃ!?」 ヴィソーヴニルは忌ま忌ましそうに声を荒げる。 『全連合国は謎の巨大勢力の出現により、一時的な休戦及びその巨大勢力にたった一部隊で対抗する第三空隊への協力する事を決定した! 現存する全部隊は第三空隊の隊員を死守しろ!』
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