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「!?」
ファルスは後ろの複数の魔力を探知し、振り向く。
「ありゃあ…ライトニングの隊じゃねぇか…」
ライズもその姿に気付き、呟く。
「目標はあの男だ!撃てぇ!」
隊長らしき男が命令すると同時に兵達がファルスに向けて魔法弾を放つ。
「ちっ…!」
ファルスはフライヤーを使い、横に飛んでかわす。
そしてかわした先でその隊に手を向けた。
「【アイシク――」
「【限定解除】【レベル1】!」
「何!?」
ライズの魔力が跳ね上がり、ファルスはライズのほうを見た。
「【アイシクルブラスト】!」
「ぐああ…!」
凄まじい風とともに氷の刃がファルスの腕や足に突き刺さる。
「お前の相手はオレだろうが!」
「ちぃ…!(限定解除か…!)」
「おい!早く離れろ!こいつは――」
「わかっている!私達は王からの命令で第三空隊を援護する事になった!」
「はぁ!?」
隊長らしき男の言葉の意味がわからず、ライズは思わず声を漏らす。
「謎の巨大勢力の隊にライトニングの首都も襲撃されているのだ」
「何!?こいつの隊だけじゃなかったのか…くそ!」
「君だけでは無く他の二人の所にも各国からの援軍がいくはずだ!」
「二…人…?」
ライズの頭に嫌な予感がよぎる。
自分以外の第三空隊は後三人いるはずなのだから。
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