応える為に。決意を胸に。

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「真面目ねぇ…でも…」 アイムの下半身と腕が炎に変わり、座っていた鉄の柵が溶けてアイムはそのまま床に落ちた。 「あなた、私をどうやって倒す気なの?私は炎になれる特異能力者…物理攻撃なんて効かないし、魔法攻撃もほとんどが意味をなさない…その氷の双剣も実体あるし、それじゃあ私は斬れないわよ?」 「試してみないと…わからないでしょう?」 「む~…私に勝つ為の作戦とか無いわけ~?私の姿を見て驚かないって事は私が能力者って知ってたんでしょ? ソル君みたいにちゃんと戦えないと私がつまんないよ~!」 アイムは不満そうに頬を膨らます…だが、それに対してエリスは笑みを零した。 それに気付いたアイムがさらに不満そうに言う。 「何かおかしいの!?」 「いえ、本気を出せない状況のソルさんにしかも三人掛かりで戦って『ちゃんと』、と言えるなんて…おめでたい脳みそだな、と思ってつい…ね」 「言うねぇ、エリス…」
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