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「私を挑発してるの?って違うかな…あなたは本気でそう思ってるんでしょうね」
「当然です」
エリスが答えたと同時にアイムの腕の炎が大きくなり、振りかぶる。
「(来る!)」
「なら、そのおめでたい脳みそ持ってる私に勝ってみなよ!エリス!」
床にたたき付けられた腕…いや、炎が床を走りエリスに向かう。
「(早い…!)」
エリスはフライヤーを使い、上に飛ぶ。
「『炎女の吐息』!」
アイムの頬が膨らまし、口を開けた瞬間、炎がエリスに向かって放たれる。
「くっ…!」
エリスはかわし、そのままアイムに向かう。
「無駄だよ!私は炎!剣じゃ斬れない!」
「私なら斬れます!」
クリスタルを構え、スピードを上げながらアイムに向かう。
「実力に合わない自信はただの虚勢だよ!」
「虚勢かどうかは…!」
アイムに剣が届く距離まで近付き、クリスタルを薙ぐ。
「これでわかるでしょう!」
「無駄な――!!」
ヒュン!
クリスタルが空を切る。
そう、アイムは斬れないと言ったはずのその剣をかわした。
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