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「(そんな…!)」
アイムは驚愕しながら首筋に触れる…ぬるりとした感触。
離して見ると触れた手には赤い液体。血。
「(斬られた…!)」
「斬れないんじゃなかったの?」
さっきまでの余裕の表情が嘘かのような険しい表情でアイムはエリスを睨む。
「その双剣ね…!どんな能力を持った古代武器なのかしら…?」
忌ま忌ましそうにアイムがエリスのクリスタルを見ると、アイムはその問いに答え始めた。
「この武器は『クリスタル』…
私も最初は何の能力を持っているかわからなかった…当たり前なんですけどね…私は固定概念にとらわれてこの武器の力を理解出来なかった…」
「固定概念…?」
「ええ、『この武器はこの形』という固定概念にね…」
エリスがクリスタルに魔力を送ると同時に刀身が変わる。
氷のような刀身が水へと…
「クリスタルの能力は…『変化』」
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