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「(しまった…!炎でアイムの位置がわからない…!)」
視界を遮られ、エリスは一旦防御を解く。
「『炎脚』!」
防御を解いて炎から抜け出すと後ろからの衝撃でエリスは吹き飛ぶ。
エリスの背中を捉えたのは炎に変わったアイムの脚。
「かはっ…!(熱…!)」
「甘いね!『炎撃』!」
続けて炎に変わった腕がエリスを襲う。
「ぐっ…!『氷壁』!」
そしてエリスはアイムの技との間に氷の壁を作る。
「撃ち抜けぇ!」
だが、アイムの炎はいとも簡単に氷の壁を溶かし、貫いた。
「あははは!さっきまでのと一緒にされちゃあ――!!」
その瞬間、笑顔は消える。
アイムの技が溶かした氷の壁の向こうにエリスはいなかった。
「(いない!?)」
「【水剣・二閃】!」
「!!」
魔力を感じ、アイムはかわす。
真下からきた二本の水の刃を。
「【水剣・轟弾】!」
続けてエリスが放ったのは巨大な水の塊。
アイムはそれを見て笑う。
「そんなでかいだけの技が当たるとでも――」
「【散】!」
「何…!」
巨大な水の塊はエリスの言葉と同時に弾け、雨のようにアイムを襲った。
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