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「え…?外…で…?」
「そうさ、彼らは世界を…君を救う為にたった四人で立ち上がった」
「死んだって…」
「そう、僕の仲間が殺したはずだった…だが、彼らは生きていた…そして僕の仲間が全連合国に攻撃を仕掛ける事をも先読みし、食い止めている」
スズランはユメの話に耳を傾け続ける。
皆が生きていた喜びの涙と皆が生きているとも知らず、敵地で縋っていた情けなさで流す悔し涙との二つの涙を流して。
「仲間への、そして世界への思いは全連合国を動かし、戦い続けた連合国達は第三空隊を守ろうとしている…
思いは新たな思いを呼び、君を救いたいという思いが世界を一つにした…」
「わ…私…!」
「後は君だけだ【光巫女】…」
ユメは泣いているスズランの手にフライヤーを握らせる。
「さあ、星の双銃とともにこの空が紡ぐ世界を…その瞳に映してくるといい…
そこに君が望む幸せの形がある…」
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