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-浮遊基地・管制室-
「おい!これ…!」
「武器庫が開いてるだと!?」
トール以外の隊長クラスが出払っている浮遊基地の管制室では、カメラで武器庫の扉が空いているのに気付いた。
「あそこには【光巫女】の武器があるはず!開けてはいけないんじゃなかったのか!?」
「おい、見ろ!」
一人の兵がカメラを指差すと、武器庫の中から二つの光が飛び出した。
「と、トール様に連――」
ドガアアア!
何かを破壊するような音が他のカメラから響き、兵の言葉は遮られる。
「今度は何だ!?」
「ひ、【光巫女】が…!」
一瞬、カメラに映ったその姿。
片方の兵はそれを見ていた…
純白のドレスに背中のフライヤー…そしてその両手には武器庫にあったはずの【光巫女】の武器。
「全兵に通達しろ!【光巫女】が脱走した!!」
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