応える為に。決意を胸に。

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浮遊基地にいるトールを含めた全兵がこの放送でスズランを捕獲する為に外へと飛び出した。 それを確認し、口元で笑みを浮かべる者が一人… 「武器庫を開けるだけで大混乱だな…」 《ここの管制室は馬鹿ねぇ… 気が動転しちゃったのかしら、【光巫女】が武器を持ってる事を伝えないのね…》 ここの整備士の帽子と服を着て、背中に布に巻かれた長い何かを背負って廊下を歩く一人の男…しかし、もう一つ女の声。 「覚醒した【光巫女】に果たしてここの兵は勝てるかな…?」 《トールとかいう奴は強いんでしょ?》 「ああ、あれを相手にするのはいくら覚醒したスズランでも無理だな」 《じゃああいつは私達が?》 「ああ、ここを破壊した後でな… 戦争を煽るような者達の基地がこの空に浮いていては、鳥も人も安心して飛べないだろう?」 《それは知らないけど、綺麗な空にこんな鉄の塊があるのはむかつくわね》 「なら…」 廊下を抜けるとその男は帽子をとり、背中に背負った長い物の袋をとった。 「早く終わらせてしまおうか…」 《了解、マスター!》 その整備士の服を着た者は死んだはずの第三空隊隊長、そして布に包まれていた長い物はその隊長の愛剣… ソルとイヴは堂々と敵基地でその姿を晒した。
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