837人が本棚に入れています
本棚に追加
/355ページ
-ウラヌスシステム装置前-
「ふ~…ちょっとてこずった…
ったく…厄介な魔武器使って…血なんて久しぶりに流したな~…」
アイムは口から血を吐き出し、床に寝そべった。
「意外に魔力使ったなぁ…まぁ、でもこれでシステムは守ったし、いっか…」
寝そべって休みながら横目で動かないエリスを見る。
「死んじゃったかな…?
危ないと思ってすごい火力にしちゃったけど…
軍服も跡形もなく燃えちゃったし…」
アイムはいも虫のように体を這いながらエリスに近付く。
「武器握ったまま気絶してるのかな…?この武器も水のまま戻ってない――!!」
エリスの手に握られたクリスタルの状態を見てアイムは気付いた。
「しまっ…!」
「はぁあああああ!!」
ズバァアアア!
剣の形をしていなかったクリスタルが急速に形をなし、剣となって装置を切り裂いた。
最初のコメントを投稿しよう!