反撃

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「見つけた…!」 ヴィソーヴニルはさっきの兵達を見付けてにやりと笑った。 「【爆姫・連槍】!」 「見付かった!!」 「二人とも早く行け!『イージス』!」 装置を破壊するように言われた兵の一人が出した魔力の盾に炎の槍が数本刺さる。 「そんな薄っぺらい盾で私の術を防げると思うなぁ!!」 ヴィソーヴニルの声とともに槍は爆発し、壁と兵士達を吹き飛ばした。 「全く…てこずらせて…ん?」 吹き飛んだ壁の奥に目をやると、見た事も無い装置が壁の中に隠されていた。 「これが『魔力限定』の装置… 王城の壁の中に隠されてたなんて…壁の中にあるならちゃんと教えてよね…」 「全くだな」 「!!」 ヴィソーヴニルが振り返ると、レーヴァテインを振り降ろそうとするレインの姿があった。 「無駄――」 「遅い!!」 ズバァア! レーヴァテインはヴィソーヴニルを捉え、その体に刃を入れた。 「う…!はぁあ!」 ヴィソーヴニルを斬った勢いでレインは体をよろめかせながらレーヴァテインを『魔力限定』の装置に突き刺し、発火させた。 「な…んで…システムが…! かわせ…ないなんて…!」 「今さっき…私の仲間から…連絡が来た…『システムを破壊した』とな…一月前程に入っってきたエリスからな…」 「ああ…そう…いい新人が…入ったのね…」 ヴィソーヴニルは斬られた傷によって、レインは蓄積されたダメージによって…どちらも床に倒れて会話している。 「ヴィソーヴニル…」 「何…?」 「生きていて…良かったな…」 「ふふふ…あんたのそういうとこが…むかつくのよ…」 「ああ、すまない…」 周りが火に囲まれている中、二人は嬉しそうに微笑んだ。
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