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｢ぐ…が…！｣
｢ビンゴ！｣
レオンは吐血しながら吹き飛ぶ。
『擬態』の術も消え、姿も現している。
｢(なんだこれは…！)｣
レオンは飛びそうな意識を保ちながらルナのほうを向く。
｢がふ…！ぐ…！｣
｢あんた、限定解除をなめすぎよ…限定解除すると魔力が倍、なんてもんじゃないのよ？｣
｢今の…！拳は…！｣
レオンは息を整えながらルナに質問する。
｢ああ、簡単よ…拳に魔力を集中させてぶん殴っただけだけど？｣
｢な…！？｣
レオンは驚く。肋骨を折りながら殴られたその拳の正体が魔力を集中させただけなどと信じられなかったのだ。
｢『魔力限定』ってのはね、かけられる人間ごとに限定される能力ってのが変わるし、レベルごとに限定する力も上がってくんだ。
レベル１は共通して魔力だけど、レベル２からは各人間ごとに異常なまでに強力な部分を限定される…レベル２だとレインは『魔力伝達能力』…ライズは『術式構築速度』って風にね！｣
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