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「『ミョルニル』」
トールの手の平に雷が集まり、形をなす…形成された雷は鎚となりトールの手に握られていた。
「(あの魔武器…凄い魔力…!)」
「『降雷』」
「!!」
トールがミョルニルをその場で振り下ろした瞬間、スズランはその場を離れた。
「ほう、かわすか…」
刺すような雷鳴とともにスズランがいた場所に雷が落ちる。
「雷…!」
「ならば…」
トールがミョルニルを横に薙ぎくと、雷の玉が無数にぽつぽつと現れる。
「(なんて数…!)」
「【雷蛍・飛雷】」
その雷の玉が凄い速度で一斉にスズランに襲い掛かった。
「かわせるかな?」
「【プリズム・バレット】」
パキィン!
割れるような音。そしてスターズの二つの銃口から魔弾が放たれ、無数に飛んできた雷の玉全てを撃ち落とした。
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