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「【雷鳥・飛翔】!」
ミョルニルから放たれた雷が巨大な鳥の形に変わり、スズランに向かう。
「また大きい…!(けど遅い…!)」
スズランはかわそうとする。
だが、その雷の鳥はただスズランに突っ込んでくるのではなく、スズランの頭上までいき、羽ばたいた。
「え…?」
高度を下げてかわそうとしたスズランは意味がわからず、鳥を見つめる。
しかし、見るべきなのが鳥では無い事に気付き、スズランはスターズを向けた。
「くくく…!『羽』に気付くのが遅かったな…【光巫女】!」
スズランの周りは雷の鳥の羽ばたきで散った『雷の羽』で充満していた。
「【プリズム・バレット】!」
「遅い!」
ミョルニルが光ると同時に『羽』が放電を始めた。
スズランの術は前方の羽しか消せず、まともにそれを受ける。
「う…!あああああああ!!」
「ここまで戦えた事は褒めてやろう…!」
ミョルニルに魔力が溜まり、漏れた雷がミョルニルの周りでバチバチと音を立てる。
「(体が…麻痺して…!)」
「だが、悲しいかな、オレに挑むには三年早い!そして何より…甘い!!」
トールはミョルニルをスズランに向けた。
「【雷獅子・裂】!」
「!!」
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