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「じゃあ、皆…離れていてくれ…」
ソルは皆に背中を向け、トールと向き合う。
「え?皆で戦ったほうが――」
「アイム、行こう」
エリスがアイムの声を遮る。
ルナやライズも手を出す気は一切無い。
「レインが心配だから私達はスカイブルーに向かうよ、終わらせたらそこで会おうね、隊長」
「任せたぜ、隊長!」
「気をつけて下さいね、隊長」
ルナ、ライズ、エリスの言葉を聞き、ソルは横顔だけこちらに見せながら、
「ああ、後でな」
口元に笑みを浮かべ、答えた。
その笑みに応えるかのように三人も笑顔で返す。
そしてスカイブルーの方角へと皆は飛んでいった。
「スズランを頼んだぞ、ユメ。
アイム、エリスを落とすなよ」
「確かに頼まれましたよ、隊長」
「了解だよ!隊長!」
ユメとアイムの返事を聞き、心配ごとの無くなったような清々しい顔でソルはトールに向かった。
「茶番は終わったか?」
「今から終わるんだよ、お前の茶番劇がな」
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