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トールはイヴを弾きながら距離をとり、ソルにミョルニルを向けた。
「【雷獅子・烈】!」
「【黒刃・魔閃】!」
先程スズランに襲い掛かった雷の獅子とイヴから放たれた斬撃がぶつかり合い相殺する。
「相殺か…!」
「【限定解除レベル3!】」
「!!」
限定解除をすると同時にソルの周りに奇怪な四つの紋章が次々と浮かび上がり、ソルはトールに手を向けた。
「【ジャッジメント】」
「(何て構築速度…!)」
轟音ともに四つの紋章全てから巨大な黒い魔力が放たれ、トールを襲う。
「【スパークウォール】!」
雷によって火花を散らす壁がソルの術を受け止める。
「(無理か…!)」
受けた瞬間に壊れ始める自分の術を見て、高度を下げてトールはかわす。
「[忌むべき者は眼前の敵…向けられしは女帝の怒り]!」
だが、かわした先には詠唱中のソルの姿があった。
「(何…!)」
「『エンプレス』!」
ソルの指から五本の魔力が放たれ、トールを襲う。
「ぐ…が…!」
ミョルニルでそれを数本防ぐが、一発足に入り、トールはバランスを少し崩す。
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