闇VS雷

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「イヴ」 トールが離れたのを確認し、ソルはイヴに話しかける。 《何?》 「やはり無理か?」 《ええ、やっぱりこれじゃあ無理ね…》 「そうか…」 ソルは残念そうにため息をつき、トールのほうを見る。 「やはり普通に倒すしか無いか…」 《何で?駄目なの?》 「これ以上はここらの生物に影響が出る可能性がある…極力使いたくは――」 話の途中で雷の槍が飛んでくる。 トールの術だ。 「無いからな、このまま倒せるならそれに越した事はない」 《まぁ、そうね》 「オレが吹き飛ばされてる間に何か相談か?」 トールが距離を保ちながらそう聞くと、ソルは適当に返した。 「ああ、たいした事じゃない。 お前をこのまま倒してしまおうというだけだ」 「余裕だな」 「まぁな」 「いつまで余裕でいられるかな?」 トールはそう言うと、ミョルニルを天に掲げた。
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