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「(雲…?)」
頭上に集まる分厚い黒い雲。
その雲からはバチバチと音がなっている。
「雷雲を呼んだか…」
「【雷雲創造】」
「!?」
集まった黒い雲から小さな雲がどんどんトールの周りに集まってくる。
「雲を操るか…」
「クラウディアンの技術とは似て非なるものだ…ミョルニルならこれが出来る…!」
トールの周りで再び集まり、雷雲は形をつくっていく。
「これは…!」
「【雷龍・雲彫刻】!」
龍の形をした巨大な雲がソル向けて襲い掛かってくる。
「【ホイール・オブ・フォーチュン】!」
龍の胴体に沿うように巨大な輪が現れ、龍を押さえ込もうと小さくなる。
「無駄だよ…」
「何!?」
龍はその輪に捕まった瞬間、形を解いて分裂し、違う場所で再び龍となった。
「この龍はオレがコントロールしているんだ…どうとでも出来る!」
右へ。左へ。龍は不規則な動きを繰り返しながらソルに襲い掛かる。
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