闇VS雷

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「それがどうした?」 「なら、その性質を利用すれば全ての魔武器の能力は封じ込める事ができる…」 トールはソルが何を言いたいのかがわからない…何故こんな話をしているのかも… 「その性質を利用して勝てるのは同じ属性の魔武器同士だった場合だけだろう? お前が無傷である理由には――」 「なるんだよ…そういう事なのさ…オレが無傷だったのはな…」 「………ま、まさか…」 トールはやっと理解した。 そう、何故ソルがこんな話をしているのか…答えは簡単だったのだ。 自分の中の常識とそんなはずは無いという無意識の願望が理解の邪魔をしていただけだった。 「そう、まるで絵の具の色を変えるように…青を黒に、赤を黒に、茶色を黒に、緑を黒に、そして黄色を黒に…相手の魔武器の能力や術の属性を変える事が出来たとしたら?」 ソルはトールに笑みを見せる。 その笑みは冷たく、笑みを向けられたトールは震え上がった。 「オレの魔武器…イヴの本当の能力は…【浸蝕】」
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