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「……」
「『危険』だから、だろう?
この能力は魔武器全てを否定する…だからオレにはレベル5までの『魔力限定』がされているんだ、レベル4で『魔武器』を封じられている。
剣としての使用は可能なんだがな…」
「……」
トールは喋らず、ただ黙る。
ソルはそんなトールを見て、トールに話すのをやめた。
「イヴ、出力は?」
《とりあえず30%で安定してるわ、この調子で安定させといて》
「ああ、出せる出力は――」
「何故…」
イヴとの会話の途中、それを遮るようにトールは口を開いた。
「何故…!それほどの力を持ちながら…この世界を受け入れる…!」
「何を言っている?」
「自分でもわかってるだろう?
お前達を越えるスカイ・ガードはこの世に存在しない…!
第三空隊…お前らはこの世界最強の隊だ…」
トールは顔を歪め、悔しそうにそう言い放つ。
「なのに何故こんな世界で生きようとする…!こんなくだらん戦争を続ける馬鹿共の巣窟を何故変えようとしない!!」
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