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「どう変えられるんだ?」
「何…?」
「お前は空の魔力の為に戦争をしているこの世界が嫌なんだろう?
そんな世界を強いだけのオレ達がどう変えられるんだ?」
「決まっている!その力で兵器を全て破壊し、軍を機能させなくすれば戦争など――」
「無理だ」
トールの言葉を遮り、ソルは否定する。
「何故だ!?」
「それは本当に戦争を無くす事にはならない、オレ達がいなくなれば再び世界は戦争を始める…そう、お前がやっても同じ事だ」
トールの持つミョルニルに魔力が溜まっていく…感情が高ぶりにつれて魔力も上がっているようだ。
「…だが、こうしなければもう止まらないじゃないか…!
百年続くこの戦争は!!
無駄な犠牲となっていく兵をオレはもう見たくない!!
だからこの手段に出た!!
武力によって連合軍を潰す道をな!!」
「トール、世界は強さで変える事なんてできないんだ!
世界は世界そのものが変わろうとしないかぎり変わらない!!」
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