闇VS雷

17/18

837人が本棚に入れています
本棚に追加
/355ページ
「なら、まだ続けるのか!? この欲にまみれたくだらない戦争を!!」 「『スターライトプロジェクト』を発動させようとしたやつの言う言葉か!!」 トールのミョルニルとソルのイヴがぶつかり合う。 能力や術がイヴによって無効化されても、武器としてのぶつかり合いは可能なのだ。 「軍を潰し、あれを発動させればもう世界は争わない! 膨大な魔力が世界に降り注ぐ! 奪い合う必要がなくなるほどにな!!」 「…ふざけるなよ……!」 小さく、だが怒りの篭った声でソルは呟く。そしてそれと同時にミョルニルを弾いた。 「な…!」 「その為にスズランとユメを犠牲にするのか!お前はぁ!!」 ソルは感情を剥き出しにしてトールに怒声を浴びせる。 「さっきお前は言っただろう… 犠牲になっていく兵を見たくないと…あの言葉は偽りか!?」 「無駄な犠牲、と言ったのだ! 必要な犠牲や代償は払わなければいけない!!」 「『スターライトプロジェクト』そのものが無駄なんだ! あれを実行しても世界は救われない…滅ぶだけだ!」 「何を言っている…!魔力が降り注ぐのに滅ぶわけがないだろう…!」 「星に魔力が無くなる」 トールはソルの言葉を聞き絶句した。ソルの表情は嘘をついているようには見えなかった。
/355ページ

最初のコメントを投稿しよう!

837人が本棚に入れています
本棚に追加